私は英語の独学に失敗したことがあります。
英語は難しすぎる、と一時はあきらめる方向に考えが向いてしまっていました。
それでもその失敗から立ち直って、英会話ができるようになりました。
なぜなら、語学に完璧はありえない事に気が付いたからです。
もしあなたが英語の独学に失敗したと感じているなら、あきらめる前にこの記事を読んでください。
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もくじ
語学に完璧はあり得ない
私が英語独学の失敗から立ち直れたのは、語学に完璧はありえない事に気付けた事が一番大きかったです。
気付けたと言っても、完璧を求めるのは良くないことは誰でもわかるはず。
それを頭ではなく、実体験を通して理解できたことが良かったのです。
きっかけになったのは日本語教師の経験でした。
29歳の時に地元のNPO法人で、日曜日のみの日本語ボランティアとして働きました。
その後日本語に興味が湧いた私は、日本語教師養成講座を480時間受講し、非常勤講師としても働きました。
正しい日本語の文法と発音を、教師として学び直す機会があったわけです。
日本語を勉強して気づいたことは、多くの日本人の使う日本語が間違っていることです。
これには衝撃を受けました。
例えば「お伺いさせていただいてもよろしいでしょうか」というような表現です。
これは仕事でもよく使いますが、文法的には間違っています。
本当は「伺います」でいいのです。
他にも店でよく言われる、「1000円になります」も本当はあまり正しいとは言えません。
「1000円です」でOKです。
こうした文法や表現は、外国人の方が正しく使えることも多いです。
以前は間違っていた日本語の表現が、今では日本人に定着してしまっているので間違いに気づかないのです。
「日本人でも日本語を完璧にマスターできないなら、外国語も完全に話せなくても大丈夫じゃないか?」
心からそう思えるようになりました。
発音に関しても同じで、「先生の日本語の発音は本当に標準なのか?」と生徒に言われることもありました。
自分では標準語のつもりでも、ちゃんと「正しい」アクセントを勉強した生徒には間違いを指摘されてしまうのです。
英語に限らず、どの言語にも人によって「訛り」があります。
テキストなどで学んだ「きれいな」発音で話す人は、実生活でそう多くはありません。
文法についてもそうで、人それぞれ使う表現に特徴があります。
ですから語学の勉強に、完璧はあり得ないのです。
私は英語をあきらめる前にこれに気づいて、独学の失敗から立ち直れました。
英語ネイティブでもよく「間違って」いる!
私が英語の独学に失敗した理由の一つは、文法をよく間違えてしまうことでした。
何度テキストで答え合わせをしても全問正解できず、何やら難しい説明ばかりで嫌になってしまいました。
そうしているうちに友人の紹介などで、欧米人の友人が増えていきました。
時々会って、つたない英語で話をしているうちに、あることに気づきました。
彼らの英語も「間違っている」ことがあったのです。
考えてみれば当たり前の話で、私たちもよく言い間違えをしますよね。
文章の前後が入れ替わったり、言葉が抜けてしまたり…。
書き言葉と話し言葉の違いもあります。
日本語の教科書で「わたしはご飯を食べます」とあっても、そのように話す人はまずいません。
「ご飯、食べる」或いは主語を省略して「食べる」というだけです。
日本語を勉強している外国人の初心者は、最初これに戸惑います。
「日本語は主語が先に来るんじゃないのか!?」と感じるわけです。
文法的に少しおかしくても、会話では省略する言葉があったりします。
外国語も同じです。
英語ネイティブでも、会話では前後言葉が逆になってしまったり、言葉が抜けたりすることはよくあります。
メールでのやり取りでも、誤字脱字は普通にありますし、三人称での「s」が抜けていたりすることもあります。
全部英語ネイティブの話なんです!
英語を独学で学んでいる私達が失敗するのはなおさらです。失敗したくらいで英語をあきらめる必要は全くありません!
以前にあるデンマーク人と話していた時です。
彼は英語を流暢に話す人で、フリーで翻訳の仕事もしていました。
ある時、「to」や「for」の使い方を質問すると、
「実は自分もネイティブじゃないからよく分かんないんだよね」
と言っていました。
「自分のような(英語ネイティブじゃない)ヨーロッパ人にとってもこうした言葉は厄介なんだよ」
とも言っていました。
またこれは妻が南アフリカで知り合った、ウクライナ人の話です。
彼女は英語がペラペラで、見た目もヨーロッパ系なので、英語ネイティブに見えます。
仕事の話になったとき、「自分はネイティブじゃないし、南アフリカ人の方が英語は上手だから、英語を教える仕事は難しいの」
と話してくれました。
こんなにうまいのに自信がないのか…と思ってしまいました。
いかがでしょうか?
独学の私たちが英語を完璧に話せないのは当たり前で、それは他の国の人にとっても同じなのです。
また多くの場合、彼らは失敗を失敗とさえ思っていません。あきらめる事もありません。英語はただのコミュニケーションの道具なのです。
コミュニケーションの道具としてなら、英語は必ず使えるようになります!
まとめ
英語の独学に失敗した、また自信がないと感じているとしても、あまり気にしないでください。
英語の習得をあきらめる必要はないのです。
誰も完璧には話せませんし、それは日本語でも同じです。
ネットの記事を読んでいても、知らない単語、読めない漢字は時々あります。
英語ネイティブ同士の会話でも、お互い相手の言うことが分からず、聞き直しているのはよくある光景です。
英語を第二言語として使っている人同士なら、なおさらのことです。
完璧に言葉を話せる人はいません!
英語の独学は気軽に始めましょう!