知っておきたいー英文法の2つのルール
英語のリーディングやリスニングには、最低限の文法を理解し、感覚を身につけることが必要です。
文法はその言語を理解するためのルールなので、やはりある程度知っておいたほうが良いでしょう。
英語の文法感覚を身につける勉強法のコツは、まず日本語の文法と大きく異なる2つの点を理解することです。
1.語順に注意
2.主語が不可欠
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もくじ
1.言いたいことは先に、詳細は後で
英語と日本語の文法で違うのは、語順です。
次の文を比べてみましょう。
「私はピアノを弾きます」
「I play the piano」
日本語では最後まで聞かなければ、ピアノを「弾くのか」「弾かないのか」分かりません。
その点英語の場合、「I play」で最初にはっきり言ってしまいます。
弾かない場合は、そう「I do not」ですね。
文の頭で大事なことを先に言ってしまうのです。
最初に肯定か否定か、はっきりさせます。
そのあとに細かいことを順番に付け加えていきます。
「私は部屋でピアノを弾きます」の場合
「部屋」は、「my room」なので、
「 I play the piano in my room 」
となります。
語順の違いが良くわかりますね。
これを日本語の文法での語順に無理やりはめ込むと、
「I in my room piano play」になり、意味が分からなくなってしまいます。
こうして比べると、英語ではまず言いたいことを言って、詳細を後ろに付け加えていく感覚がよく分かると思います。
私自身この様にまず英語の文法感覚を身につける勉強法が、英文法を効率的に習得する助けになりました。
英語は頭、日本語は尻尾に注意です。
2.英語はとにかく主語にこだわる
日本語の文法、特に日常会話では、主語が省略されることが多いです。
次の文を見てみましょう。
「昨日公園へ行ったよ」
これを英語に直訳するとどうなるでしょうか?
「Went to the park yesterday」
これをこのまま話すと必ず、「Who?」という突っ込みが相手から入ります。
日本語で「昨日公園へ行ったよ」と言われれば、話している人が行ったんだな、ということが大体分かります。
そして日本の文化ではこれで会話が成り立ちます。
でも英語では必ず、
「 I went to the park 」
というように、主語が必要になります。
「誰が、いつ、どこで、何を」がはっきりしていなければならないのです。
この「park」(公園)でさえ、「the」を付けてある程度分かるようにします。
言語は文化を反映する、と言われますが、英語圏では「空気を読む」ことは相手に期待できません。
自分の意志をはっきり伝えることが必要になります。
その分誤解も少なく、意味が伝わりやすい言語でもあるのです。
これを踏まえて英語の文法を理解すれば、上達が早いです。
まずは主語探しから始めましょう。
「I」なのか、「You」なのか、あとは言いたいことを順番に言うだけです。
おまけ:英語を話す為に文法は必要?
文法なんか勉強しなくても英語は話せるよ、という方もいらっしゃいます。
確かに単語だけでも言いたいことは分かってもらえますし、大事なことは単語だけで伝えることもあります。
先日こんなことがありました。
友人たちとビデオ通話で話していた時、1人のマイクがオフになっていました。
顔は画面に出ていますが、声は聞こえません。
何と言ってマイクをオンにしてもらえばいいでしょうか?
「Please turn on your microphone switch」でしょうか?
それとも「Would you like to turn on the microphone switch」?
ネイティブが使った英語は、
「Microphone please!」
これだけです。
何だか拍子抜けしてしまいますね。
そうです、日常会話では
「単語+please」
だけでほとんどのお願いができてしまうのです。
飛行機の中で機内食を選ぶ時なども、この表現はよく使われていますよね。
A:「Chicken or Fish?」
B:「Fish please」
こんな感じです。
文法というより、ほぼ単語だけですね。
このように文法が分からなくても、コミュニケーションはできます。
それでもやはり、必要最低限の文法は身に着けておくと良いでしょう。
食材だけ食べても栄養は摂れますが、料理のレシピを学べば食事をより楽しめる、という感覚でしょうか。
でもプロのシェフになる必要はありません。
料理の基本だけ抑えていれば、おいしい料理は作れます。
日常会話で使うのは簡単な文法ばかりです。
簡単な文法をまず覚えて、少しずつ慣れていけばいいのです。
自分の言いたいことをまずはっきりさせて、自信を持って話しましょう。
まとめ
英語を理解する為に大切な、2つのルールをご紹介しました。
英語は最初に重要な言葉が来ることが多いです。
日本語は語尾の変化で意味が大きく変わるので、最後まで人の話を聞かないと分かりません。
日本語は主語を省略することがありますが、英語はとにかく主語が大事です。
もちろん文法には例外もあるので、以上が全てではありません。
大切なのは「英語の文法の感覚を身につける」ことです。
英語を話す時、読む時には、「語順」と「主語」この2つを意識するようにしましょう。
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