ノンカフェイン飲料として日本でも有名なルイボスティーとは、美肌やアンチエイジング、便秘解消や血行が良くなる効果など良いことづくめです。
この様にルイボスティーはストレスの多い現代人の生活にピッタリな効能があり、近年多くの人たちに受け入れられています。
しかもノンカフェインなので妊娠中でも赤ちゃんでも安心して飲む事ができ、様々なフルーツやハーブとブレンドしやすい為、ブレンドティーとしても人気があります。
ルイボスティーとは、南アフリカ共和国の一部の地域でしか育たない稀少なお茶という事を知っていますか?
ルイボスティーとは南アフリカでしか育たないハーブティー
南アフリカから世界へ輸出されている食品のうち、とりわけ有名なのがワインとルイボスティー。
調査によると、日本もワインとルイボスティーの主要輸出相手国に入っているのが分かります。
南アの輸出食品の中では、ルイボスティーとワインが世界的に有名である。
ルイボスティーは南ア固有のハーブティーで、国内でも西ケープ州のクランウィリアムスのみで育つ作物である。
年間平均生産量約 1 万 4,000 トンのうち約 8,000 トンが国内で 消費され、約 6,000 トンが輸出されている。
主要輸出相手国は、ドイツ、オランダ、日本、 英国、そして米国である。
引用元:ジェトロ 日本食品消費動向調査 南アフリカ共和国
ルイボスティーとは南アフリカ共和国のケープタウン北側、セダルバーグ山脈に囲まれた地域でしか栽培ができないお茶なんです。その地域は1日の気温差が30度以上と大変厳しい気候なのだそうです。その様な気候の中、力強く生きているのです。
なるほど、それでルイボスティーはミネラルを含め、現代人に必要な効能が備わっているのです。まさに奇跡と言えますね。
またルイボスティーの「ルイボス」とは、現地の言葉で「Red Bush」赤い茂みという意味があります。なるほど、ルイボスティーの茶葉は文字通り赤い色をしているからなんですね。
ルイボスティーは現地では「Rooibos tea」もしくは 「Bush tea 」という名前で呼ばれています。
またイギリスでは 「Redbush tea」、「South African red tea」、「Red tea」 などと呼ばれているそうです。
ルイボスティーの効能と特徴とは
活性酸素を除去する酵素を含んでいる
最近よく聞く活性酸素とは、体の酸化を引き起こす酸素のことです。
活性酸素が増えると細胞の老化を早めることが分かっています。また、それが免疫低下にもつながり、結果花粉症などのアレルギー反応が出やすくなるのです。
ルイボスティーの効能のひとつが、この活性酸素を除去するという点です。活性酸素を除去する事で、美肌やアンチエイジング、新陳代謝や血行が良くなるといった効果も期待できるでしょう。
ルイボスティーとは、美肌の荒れや冷え性などに悩む方にもうれしいお茶なんですね。
タンニン濃度が低い
一般的なお茶にはタンニンが多く含まれます。タンニンとは鉄分の吸収を邪魔するもので、貧血の人は控える必要があるでしょう。
ルイボスティーの特徴の一つが、このタンニンの含まれる量がごくわずかだという事なんです。これなら貧血の人でも飲みやすいお茶だと言えるでしょう。
タンニンの量が少ないというのは別のメリットもあります。タンニンの量が少ないとはつまり、茶渋が付きにくいという事なんです。
お茶を淹れる急須やポットには茶渋がよく付着しますよね。南アフリカでは毎日ルイボス茶を飲んでいたにも関わらず、食器や歯への色素沈着が少ない事を身をもって経験しました。
ルイボスティーとはタンニンが少ないお茶だというのは本当なんですね。
現代人に必要なミネラルが含まれている
皆さんはミネラルをどの様に摂取していますか?忙しい生活でサプリに頼っている方も多いのではないでしょうか?
ルイボスティーとはカルシウム、カリウム、マグネシウムが含まれているお茶なんです。この中でも特にカルシウムは現代人に不足がちだと言われています。
またカリウムには、利尿作用があります。ルイボス茶を飲む事で、むくみを改善する効能が期待できるでしょう。
便秘の方にはマグネシウムも効果的です。マグネシウムは便を柔らかく保ち、便秘の解消に役立ちます。ちなみに、マグネシウムはウーロン茶や緑茶には含まれていないそうです。
ミネラルを摂る為にサプリに頼るのも良いですが、どうせなら毎日飲むお茶から摂る方がずっと健康的だと言えるのではないでしょうか?
毎日ルイボス茶を飲んで、自然で健康に良い方法でミネラルを摂取する事を目指しましょう。
飲み過ぎに注意
ルイボス茶に含まれるマグネシウムは摂り過ぎると下痢を引き起こす可能性があります。またカリウムには利尿作用があります。
ルイボス茶を飲み過ぎるとトイレが近くなるので注意しましょう。
南アフリカでのルイボスティーの定番の飲み方とは?
ルイボスティーはどの様に世界へ広がり今の様に飲まれる様になったのでしょうか?
遠い昔、アフリカ原住民がルイボスティーを健康茶として飲み始めました。
その後1650年代に移民として来たオランダやイギリスの人たちも、紅茶の代わりとして飲み始めた様です。そして優れた効能が認められ、結果ルイボスティーは世界へと広がったのです。
私の周りに居るアフリカの友人達は、これでもか!という位、砂糖をたっぷり入れて飲んでいます。またヨーロッパ系の移民の影響を受けてかと思われますが、ミルクを入れて飲む人も多いです。
イギリス系の友人達は、やはり定番のミルクと砂糖を入れて飲んでいました。ストレートで飲む人は少ない様に思います。
私も濃いめのルイボス茶に、ミルクを多めに入れてホットで飲むのが大好きです。寒い時期はシナモンや生姜等、スパイスを入れると体が暖まるのと同時に風味も増すのでオススメです!
彼らの自宅を訪問すると、必ず「ルイボスか紅茶どっちがいい?」「ミルクと砂糖はどうする?」と尋ねてくれます。私はいつも濃いめのルイボス、気分によっては紅茶とミルクをお願いします。
するとカップに直接ティーバッグを入れ、熱湯を注いでくれます。ティーバッグを取り出してくれる場合は、スプーンでギュッと搾ってくれます。ティーバッグを搾ってもタンニンが少ないので、紅茶と違い渋みは出ません。ご安心を!
以前の家主のおばあさんは、オーストリアの移民です。彼女はティータイムの時間が決まっています。家事の合間に家政婦さんと一緒にお昼を挟んで1日に2回、ルイボス茶を楽しんでいました。
ヨーロッパ系の友人のキッチンの棚には、決まってビスケットやラスクが入ったガラスの瓶が置かれています。ティータイムになれば、その瓶がお茶と共に出て来ました。
ちなみに南アフリカのラスクは、見た目、食感共にビスコッティにそっくりです。バターがたっぷりのタイプやドライフルーツ、ナッツ入り等、種類が豊富で朝食や軽食にいただきます。結構硬いので、ルイボス茶やコーヒーに軽く浸してから食べるのが定番です。残念ながら日本ではあまり売っていないようです。見つけた方がいらっしゃいましたら是非教えてくださいね!
余談ですが南アフリカでは紅茶もよく飲まれています。しかし南アフリカでは一般的に、ブラックティーではなく、紅茶のメーカー名の「Five Roses Tea」と呼ばれています。レストランでは、「Five Roses Tea」と注文してくださいね!
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まとめ
ルイボスティーとは現代人に必要なミネラルが豊富に含まれているノンカフェイン飲料です。
妊娠中や赤ちゃんでも安心して飲む事ができるのはうれしいですね。
さらに美肌やアンチエイジング、新陳代謝や血行が良くなるという効果も、魅力的です。
タンニンが少ない為便秘解消の効果があるうえ、お茶パックを漬けたままでも渋みがほとんど出ません。会社など、マイボトルで毎日ガブガブ飲めるのもいいですね。
魅力的な効能たっぷりのルイボスティー、明日から始めるのはいかがでしょうか?