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【南アフリカ】新型コロナと変異種流行下でのロックダウン生活

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多民族国家南アフリカ共和国 公用語が11もあると言われている


最近話題に登ることが多い南アフリカ共和国。ダイヤモンドやワイン、学生の頃ならったアパルトヘイト政策でも有名です。

オンライン英会話教室にも南アフリカ出身の講師が増えてきました。

その南アフリカ新型コロナウイルスの変異株が見つかり、日本国内でも確認されたと発表がありました。(2020年12月18日)


現在ロックダウン下での、南アフリカの生活はどうなっているのでしょうか?
私たちは2020年2月から日本にいますが、現地の知人たちからの情報を交えてお伝えします。

 

 

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ロックダウンレベルの引き上げ

 南アフリカには、ロックダウンの警戒レベルというものがあります。


最も厳しいのは5段階の「5」ですが、2020年5月には「4」、それからも徐々にレベルが下げられて9月下旬には「1」になりました。
レベルが引き下げられたからと言って、感染を抑え込めていたわけではなく、公共の場でのマスク着用などは行われていました。
しかしここ数週間の感染者数の急増で、警戒レベルが再び「3」に引き上げられました。


ここ最近の新規感染者の数は、1日平均10,000人以上に上ります。

2020年12月30日現在、午後9時から午前6時までは外出が禁止されています。
酒類の販売なども禁止され、政府が指定した、人が多い場所への立ち入りも禁止されました。
友人のいるダーバンのビーチも立ち入りが禁止されているとのことです。
しかし必要不可欠なサービスは許可されているので、マスクをして距離を保てば、スーパーなどで買い物はできます。

 

新型コロナPCR検査の費用ですが、公立病院では基本的に無料とのことです。
私立の医療施設や機関では、850ランド(2020年12月のレートで約5980円)に加え、別途諸費用がかかるようです。
いずれにしても、医療体制が充実しているとは言い難いので、状況が変わる可能性はあるでしょう。
医療スタッフの負担も増しているようです。

 

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南アフリカ人にとってタイミングの悪い感染者急増

今回は南アフリカ人にとって、大変タイミングの悪い感染者急増の事態になってしまいました。

というのは、南アフリカ人にとって12月は、1年で最も楽しみな休暇(ホリデーシーズン)だからです。


多くのヨーロッパ系の移民は12月に入ると、ここぞとばかりに休暇を取り、海外へ出かけます。
12月中旬から休みを取って、1月の初旬までクルーズに出かけたり、外国の親戚を訪ねたりします。
この時期のために一生懸命働いているといっても、過言ではありません。

 

また観光業の盛んな南アフリカにとって、このホリデーシーズンはとても大事な稼ぎ時でもあります。
クリスマス休暇のヨーロッパから、多くの観光客が家族連れで野生動物を見に訪れます。


またこの時期の南アフリカは夏真っ盛りです。
真冬のヨーロッパから、ビーチでのんびり過ごすために、大勢の人がやって来るのです。
地元の人たちも地方からビーチに大勢やって来ます。
そのビーチが立ち入り禁止になってしまいました。
今年は新型コロナウイルス流行の為に、最も楽しみな休暇を家で過ごすことになってしまったのです。

 

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イデアでストレス発散する人たち

こんな状況ですが、人々はおおむね楽観的です。


ある友人は新型コロナが流行りだしたときに、「まあアフリカはエボラウイルスも経験しているからね」と言っていました。
ちゃんと対処できるよ、という意味です。
別の友人はビニール製の空気を入れて膨らませるプールを買い、ハンモックに揺られながら家の中でビーチ気分を味わっています。
植物を植えたり、ビデオ通話で友人としょっちゅうお喋りしている、という人も多いです。

南アフリカは他のアフリカ諸国に比べて、インターネットの速度が安定しているので、家の中でもそれなりに楽しめているようです。


それでもやはり貧困層の生活はかなり厳しくなっています。
他のアフリカ諸国から出稼ぎに来ている方たちの多くは、ロックダウンで職を失っています。


感染者数を抑えるためには人々の移動を制限しなければなりません。
コロナで疲弊した経済を回復させるためには、人の移動が必要です。
このジレンマが他の国と同様、南アフリカでも重要な課題になっています。
ある知人は、暑いからと言ってマスクをしたがらない人たちがいるのが残念だといっていました。


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まとめ

2020年12月末の南アフリカは、ロックダウンの警戒レベルが5段階中の「3」です。
だからと言って安心ではなく、状況は厳しいものです。
コロナウイルスの変異株についても、引き続き警戒が必要でしょう。
それでも明るく状況に対処している南アフリカの方たちに、これからも見倣っていきたいものです。

 

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